2010年2月25日木曜日

【外国人参政権】大学入試センターへの質問とその回答①

愛知李登輝友の会ブログからの転載です。
拡散希望です。

http://ritouki-aichi.sblo.jp/article/35580603.html


「外国人参政権」を問題として採用した、センター試験に対し、大学入試センターへ問い合わせをしましたところ、とんでもない回答がきました。
 回答2回目では、対象以外の教科書で学んだ学生を切り捨てることを意味する文章となっていますので御覧下さい。
 なお、先方からの回答は、ファクスですので、HP用に打ち直しています。段落等に原文との違いがございますことご了承下さい。
《転載自由》
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1回目質問 1月30日送信

大学入試センター 殿

質   問   状

2010年1月16日(土)に実施された『現代社会』の問題について質問させていただきます。

 第1問の問3において、「下線部cに関連して、日本における参政権に関する記述として適当でないものを、次の①~④のうちから一つ選べ。」という問題が出されています。下線部cとは「投票資格」とありますので、「投票資格に関連して、日本における参政権に関する記述として適当でないものを、次の①~④のうちから一つ選べ。」という問題ということになります。
 これに対して、選択肢は4つありまして、①は選挙権が満20歳以上ということで「適当」、②は被選挙権が衆議院で満25歳、参議院で満30歳ということで「適当」と判断できます。また、④は衆議院における重複立候補に関する問いで「適当でない」と判断できます。しかし、下に述べるように③の問は極めて曖昧であり、③と④はどちらか一方を「適当でない」と判断することは不可能です。

 ③には、「最高裁判所は、外国人のうちの永住者等に対して、地方選挙の選挙権を法律で付与することは、憲法上禁止されていないとしている。」と書かれています。平成7年2月28日の第3小法廷判決において、平成5年(行ツ)第163号に対して出された理由(2)に基づくものだと思われます。

 しかし、同主文は地方参政権を求める原告の訴えを退けるものであり、現憲法下において外国人参政権を禁じている現状は何ら問題ないとするものでした。判例において重要なのは当然の如く主文でありますが、第1問の問3では、最高裁判所が主文において先例法理となるように外国人参政権を認めたのか否か、という問であると読み取ることも可能です。

 仮に、問題が「最も適当でないもの」を問うていたのであれば、④のみが解答であるということは可能でしょうが、「適当でないもの」を問うている今回の場合には、③も④もともに正答となるべきだと思われます。ご検討ください。

 また、外国人参政権をめぐる問題は、政治的な場において現在進行形で議論が行われている問題です。政治的に中立であるべき独立行政法人大学入試センターにおいて、政治的に一方に偏った問題が出題された経緯をご説明ください。独立行政法人大学入試センターが、一部出題者の、政治的なパフォーマンスの場として利用されてしまったことについて、センターとしての見解をお聞かせください。            

                         以上

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1回目回答 2月5日受信

                                            平成22年2月5日
渡邊裕一 殿

独立行政法人大学入試センター理事長
             吉本高志
            (公印省略)

平成22年度大学入試センター試験試験問題に関する紹介について
「現代社会」第1問問3の御質問について、下記のとおりお答えします。
このたびは、貴重なご意見をいただきありがとうございました。

                              記

 大学入試センター試験は、高等学校の段階における基礎的な学習の達成の程度を判定することを主たる目的とするものであります。この目的を達成するため、試験の問題は、「高等学校学習指導要領」に準拠している教科書を基礎として、出題されております。
 この設問は、日本における参政権に関する知識を問うものであり、その出題に当たり、多くの「現代社会」の教科書で言及されているこの最高裁判決を、選択肢の一つとして取り上げたものです。


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